政治猫

猫が政治と戯れています

イレデンティズムを持った覇権挑戦国、中国 —危険な覇権挑戦国、されど日本も自制すべき理由—

ジョージ・モデルスキーによると、歴史上覇権国は4カ国存在する。 すなわち、16世紀のポルトガル、17世紀のオランダ、18世紀から19世紀のイギリス、20世紀の米国である。米国の覇権は今日まで続いているわけだが、米国の覇権に取って代わろうとしているのが…

いつから政治家に本音を求めるようになったのだろう

民主主義を担うのは市民である。その市民は投票にあたり合理的な判断ができるのだろうか。 伝統的に政治学はこの問いに対して「否」と答えてきた。 ウォーラスが『政治における人間性』で人間は衝動や本能、性向によって駆り立てられる存在で、民主主義が理…

今の環境がいい —現状が維持されるのは介入がないからではない—

私は日本の自然が好きだ。ゆえに日本の自然はいつまでもこのまま残ってほしいと思っている。 ただ、日本の自然を保護すべきという意見に共感できるのは、私が日本の自然を楽しみたいというすぐれてエゴイスティックな理由によるのであって、特段自然保護それ…

民主主義に倦んでいる —トランプ&サンダース現象と民主主義でも解決できない不満層—

Horowtizによると、エスニシティや人種、宗教や言語等の属性によって分断されている社会では、エスニック集団ごとに政党が作られ、自分の属するエスニック集団の政党に投票する傾向が強くなるため、そのような社会では民主主義の定着が困難とされる。 多数派…

日本型家庭制度が社畜を産んだ?

最も流布している「政治」の定義は、イーストンによる「社会に対して行われる諸価値の権威的配分」です。 こうした諸価値の権威的配分はなんらかの集団や共同体が成立するところに常に存在してきました。集団の最も小さな単位の1つは家族で、その他、学校や…

受動史観と能動史観

押し付けられたから憲法は改正されるべきなのか。答えは「否」である。 それはなぜか。 理由は簡単だ。なぜならわれわれは自らの意思で能動的に憲法を受け入れ、そして支持してきたからだ。押し付けられたから本当はイヤイヤ従っていたんです、とはいかにも…

ハラスメントハラスメント —なぜハラスメントはブームになったのか—

昨日(2016年1月30日)の日経新聞の朝刊を読んでいたら「家事ハラ」という言葉が出ていた。家事労働ハラスメントの略で、家事を「女性がやって当たり前の無償労働」と捉えて無視・蔑視する問題のことだそうだ。女性が活躍できるようになるには、家事を分担し…

AIIBは秩序運営の実験室

1-2年位前から話題になったアジアインフラ投資銀行(AIIB)。 この1月から正式に開業したようです。加盟国は57カ国ですが、周知のとおり日本は不参加。ガバナンスに不安があり、中国の影響力が強いので参加すべきでない、または経済同友会のようにガバナンス…

あるべき自分を目指すと、なぜに対立が起きるのか?? —中国の拡張主義的行動は何に起因するのか—

人は何かを失ったときにダメージを受けやすい。同じ金額でも、お金をもらったときのうれしさよりも、お金を失ったときの心理的ダメージのほうが大きいし、恋愛だって、告白して付き合えたときの喜びよりも、別れのときのほうがやはり辛い(付き合えたときに…

Gゼロの時代を考える-中国台頭の影響をどう捉えるか? -

台頭する中国とどう向き合うか。これは日本にとっても世界にとっても重要な問題である。特に中国の台頭が現在の覇権国である米国の相対的な地位低下と同時並行で進み、遅かれ早かれ中国が経済力において米国を追い越すことがほぼ確実視されていること、そし…