猫山猫之介の観察日記

猫なりに政治や社会について考えているんです。

「不確実性の時代」はいつくるのか?

「不確実性の時代」は一体いつになったらくるのか? アマゾンで買える書籍だと少なくとも1978年からは「不確実性の時代」 「不確実性の時代」は一体いつになったらくるのか? 松の内とはいえ、1月5日ともなると正月気分はだいぶ抜けてくる。 年末年始の新…

人付き合いのめんどくささが増しているから未婚・晩婚になるとしか思えない

結婚しない人が増えた モラハラという妖怪が徘徊している 未婚・晩婚を個人の責任にするのはおかしい 結婚しない人が増えた 年始に若者の草食化と未婚・晩婚の増加は無関係という記事を読んだ。便乗させてもらうと、私も昔の人が結婚できたのはお見合いや職…

幸福であるためにはツライ道を歩く覚悟が必要なのか??

岸見一郎『幸福の哲学』 自己啓発本を手に取る理由 尊厳と快適さと幸福感 岸見一郎『幸福の哲学』 今回読んだのは、アドラー心理学で話題の岸見一郎氏の著作である。 幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵 (講談社現代新書) 作者: 岸見一郎 出版社/メーカ…

自由と承認の間

山竹伸二氏『「認められたい」の正体』 幸せと人との関わりとその葛藤 現代の承認欲求 山竹伸二氏『「認められたい」の正体』 今回読んだのは山竹伸二氏の『「認められたい」の正体』である。 「認められたい」の正体 ― 承認不安の時代 (講談社現代新書) 作…

幸福論:生化学vs認知論

幸福の個体差 幸福論:生化学と認知論 客観的な幸福と主観的な幸福 スポンサーリンク // 幸福の個体差 自己啓発本を読むのは成長したいからであり、最終的にはそれによってよりよい人生を歩んだり、幸福になりたいと思うからである。 しかし、自己啓発本を読…

自分らしく生きるための権力論

幸福になるために必要ながら、構築するのが難しいのが人間関係 自分らしくいるために 幸福になるために必要ながら、構築するのが難しいのが人間関係 スポンサーリンク // 個人の幸福感は少なからず人間関係の満足度に左右される。幸福感と言うと大げさであれ…

指針なき時代を生きる

遠藤周作氏の幸福論 幸福を左右するのは貧富ではなく指針を持ってるかどうか 遠藤周作氏の幸福論 遠藤周作氏は次のように言う。 周知のように印度人の八〇パーセントを占めるヒンズー教徒は一生を四つの時期にわけるという。 (中略) そして更に人生の老い…

JA全中は農業を犠牲にするなと言うけれど

EPAにおいて農業は製造業の犠牲になってきたのか? バナナとリンゴ・みかんは一緒? それでも農業の体質強化につながるならいいけれど EPAにおいて農業は製造業の犠牲になってきたのか? 今月はじめ、日EU経済連携協定(EPA)交渉が大筋合意に達した。交渉中…

安倍政権の支持率急落によって農業改革と貿易自由化が鈍化する

安倍首相の支持率低下とJAが持つ政治的影響力との関係 支持率低下が日欧EPA国内対策措置の議論に与える影響 GATTウルグアイラウンド国内対策措置の教訓 安倍首相の支持率低下とJAが持つ政治的影響力との関係 安倍政権の支持率が急落している。新聞紙によって…

EPA/FTAで前例を作ることの重要性を示したTPPと日欧EPA

日欧EPAに対する作山氏のコメント 前例の重要性としての日シンガポールEPA EPAの恩恵をどうアピールするか 日欧EPAに対する作山氏のコメント 本日(7月9日)の「日本農業新聞」に明治大学の作山氏のコメントが掲載されている。同氏は次のように日欧EPAを批判…

日欧EPA〜サイドペイメントによるウィンセットの拡大〜

日欧EPAの大筋合意成立と発効できずとも意義のあったTPP 農業セクターが日欧EPAに同意した要因〜ツーレベル・ゲームによる説明〜 日欧EPAの大筋合意成立と発効できずとも意義のあったTPP 日欧EPAが大筋合意に至った。保護主義が蔓延する中でこのような合意に…

大筋合意が近づく日EUEPA、消費者の利益と農業の利益のバランスをどうとるか?

大詰めを迎える日EU・EPA交渉 乳製品の関税引き下げが争点 ちょっと余談、、、農産品の国際認証 関税以外の農業保護を目指せばいい 大詰めを迎える日EU・EPA交渉 新聞等で報じられているが、日EU・EPA(経済連携協定)の大筋合意が近づいている。日本、EUと…

農業の産業としての特殊性と多面的機能

農業がなぜ保護されるに値するのか。 その根拠が農業の産業としての特殊性と多面的効果である。古い本だが、基本的な主張は今日でも概ね変わっていないので、豊田隆の本をもとにそれぞれについてまとめたい。 農業政策 (国際公共政策叢書) 作者: 豊田隆 出版…

G7サミットが終わって〜国際秩序の費用負担〜

G7サミット閉幕 国際秩序維持のための非対称的な費用負担にアメリカはもう耐えられない G7サミット閉幕 トランプ大統領の言動が注目されたイタリア・タオルミナG7サミットが閉幕した。自由貿易を擁護する共同声明が発表できるか注目されたが、この点について…

外圧の効果〜日本は彼の国の属国か?〜

日本は彼の国の属国? Schoppaの"Two-level games and bargaing outcomes"をもとに 日本は彼の国の属国? 日本は彼の国(米国)の属国だ、というのはシン・ゴジラでのセリフだが、新聞報道、ネットを問わず、日本は米国の傀儡という見方はあちこちで見ること…

真っ当な非主流派から本格的な非主流派への流れ

マクロン氏の勝利、しかし次はルペン氏か? 真っ当な非主流派オバマ大統領 真っ当な非主流派に失望したら。。。 マクロン氏の勝利、しかし次はルペン氏か? 周知のとおり、フランスの大統領選挙ではマクロン氏が勝利した。極右のルペン候補が当選しなくてホ…

TPP11の貿易転換効果で米国を多国間FTAに引き戻す

TPP11への転換 貿易転換効果 貿易転換効果 → 米国の競争力低下 → 議会への圧力 → 議会から政権への圧力 スポンサーリンク // TPP11への転換 経済規模の観点からはTPPは事実上の日米FTAであった。そのためトランプ政権がTPPから離脱したことは日本にとって大…

政治体制とFTAの帰結

政治体制と意思決定のあり方 55年体制下の政策決定パターン トップダウン型リーダーシップと政治的資源、そしてそれがFTA政策に与える影響 スポンサーリンク // 政治体制と意思決定のあり方 国によって採用されている政治体制は異なる。この相違は通商政策を…

JA全農改革〜改革へ至る選好順位〜

JA全農の自主改革 自ら改革するインセンティブ 今後の行方 JA全農の自主改革 全国農業協同組合連合会(JA全農)の自主改革案が公表されました。 具体的には、 主要肥料銘柄を400から10に集約 中古農機の全国展開 安価な後発農薬を発売 コメの直販を9割にする…

これまでのやり取りが通じない相手が出てきたら〜なぜにトランプ大統領に振り回されるのか?〜

意図をどう正確に誤認させずに伝えるか、それがとても難しい トランプの発言に信憑性を感じるのはなぜ? 意図をどう正確に誤認させずに伝えるか、それがとても難しい 意図をどう伝え、相手がそれを誤認することなく受け取ってくれるかはなかなか難しい問題だ…

メディアの議題設定効果とFTA締結への影響

TPPが頓挫して マスメディアが政策争点に与える影響 メディアと大統領選挙の結果 TPPが頓挫して トランプ大統領が撤退の大統領令に署名したことで、環太平洋パートナーシップ(TPP)が事実上のご破算となってはや2ヶ月。TPPへの賛否はあれど、あれほどまで…

鳥越氏にはリベラル勢力の恥の上塗りをしてほしくなかった

「だから来るところまで来たなというのが僕の実感。その中でリベラル勢力は何してんのか?と。何もしてないわけだよ」 というのは、都知事選を振り返った鳥越俊太郎氏のハフポスト紙における、日本のリベラル勢力に対する評価である。 「『戦後社会は落ちる…

座席という希少資源をめぐる戦い—なぜ妊婦さんに冷たいのか?—

マタニティマークを付けた妊婦さんが電車に乗ると様々な嫌がらせを受けるらしい。座席を譲ってもらえないどころか、わざとぶつかってくるとか、「でき婚のくせに」とか「タクシー乗れよ」とか暴言を吐かれたりとか。。。 たしかにGoogleでマタニティマークと…

参議院選挙を前に参議院不要論を考える—ハイパーアカウンタビリティを避けるために—

トピック「選挙」について 10日が参議院選挙の投票日なわけだが、日本って選挙が多すぎはしないかって最近思う。 2000年以降で見ると、16年のうち12回選挙が実施されているので、1.3年に1回、衆議院選挙か参議院選挙が実施されている勘定だ。 2000年6月(…

知性主義はカッコよくなれるのか?そしてフォロワーを獲得できるのか??

内田樹編著の『日本の反知性主義』(晶文社、2015年)読んだ。 反知性主義についてこれまで知らなかった私にとってとても勉強になった本だが、一方で知性主義者(彼らは否定するだろうが著者たちを知性主義と仮定した場合)になりたいとも思わなかった。 理…

仲良くするべきなのに仲間なんてウザいんだよとエモーショナルに反発する人たちをどうやったら説得できるのか?

イギリスのEU離脱には本当に驚いた。 2014年に行われたスコットランドの独立是非をめぐる住民投票も終盤まで賛否が拮抗したが、結局最後は残留派が約10ポイント引き離して勝利したので、そのアナロジーで捉えてしまって、なんだかんだ結局イギリスはEU残留を…

リベラルコスモポリタンとナショナリストの相性の悪さ

自由や人権、平和といった普遍主義的なリベラルな価値観を掲げるコスモポリタンと固有の文化や民族的価値観を重視するナショナリストの相性は悪い。 コスモポリタン対ナショナリストの対立はかつてもあった。 その1つが19世紀のウィーン体制とその崩壊で…

取り残された層からどうやって支持を再獲得するか?

民主主義のよさの一つは勝者の流動性である。 今回の選挙で敗北しても次の選挙で勝利できる可能性があるから、今回の敗北を受け入れられる。それは政治家や政党にとってもそうだし、その政治家や政党の支持者にとってもそうだ。次回政権を取れる可能性が保障…

で、結局戦後とはなんだったわけ?(3) —西洋的政治思想の中に非西洋性を見出すよりも重要なこと—

現行憲法および今日の日本政治の根幹となる価値観である「自由」や「民主主義」、「人権」などは西洋から輸入された外来思想である。 この事実はこれらの価値観に親近感を抱く人であれ嫌う人であれ否定できない。 外来思想が流入して、日本はどうなったのか…

で、結局戦後とはなんだったわけ?(2) —リベラルの居場所—

私はリベラルの民主主義や人権、平和といった価値観に共感しているが、それでもリベラルのことは嫌いである。 そのきっかけは国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)への自衛隊派遣に反対する平和主義者たちの抗議デモであった。 UNTACは自衛隊が初めてPKOに参…