通商問題の政治学

通商問題がどのように発生し、そしてどのように合意が成立するのか掘り下げてみたくていろいろ考えてみることにしました

大筋合意が近づく日EUEPA、消費者の利益と農業の利益のバランスをどうとるか?

大詰めを迎える日EU・EPA交渉 乳製品の関税引き下げが争点 ちょっと余談、、、農産品の国際認証 関税以外の農業保護を目指せばいい 大詰めを迎える日EU・EPA交渉 新聞等で報じられているが、日EU・EPA(経済連携協定)の大筋合意が近づいている。日本、EUと…

農業の産業としての特殊性と多面的機能

農業がなぜ保護されるに値するのか。 その根拠が農業の産業としての特殊性と多面的効果である。古い本だが、基本的な主張は今日でも概ね変わっていないので、豊田隆の本をもとにそれぞれについてまとめたい。 農業政策 (国際公共政策叢書) 作者: 豊田隆 出版…

G7サミットが終わって〜国際秩序の費用負担〜

G7サミット閉幕 国際秩序維持のための非対称的な費用負担にアメリカはもう耐えられない G7サミット閉幕 トランプ大統領の言動が注目されたイタリア・タオルミナG7サミットが閉幕した。自由貿易を擁護する共同声明が発表できるか注目されたが、この点について…

外圧の効果〜日本は彼の国の属国か?〜

日本は彼の国の属国? Schoppaの"Two-level games and bargaing outcomes"をもとに 日本は彼の国の属国? 日本は彼の国(米国)の属国だ、というのはシン・ゴジラでのセリフだが、新聞報道、ネットを問わず、日本は米国の傀儡という見方はあちこちで見ること…

真っ当な非主流派から本格的な非主流派への流れ

マクロン氏の勝利、しかし次はルペン氏か? 真っ当な非主流派オバマ大統領 真っ当な非主流派に失望したら。。。 マクロン氏の勝利、しかし次はルペン氏か? 周知のとおり、フランスの大統領選挙ではマクロン氏が勝利した。極右のルペン候補が当選しなくてホ…

TPP11の貿易転換効果で米国を多国間FTAに引き戻す

TPP11への転換 貿易転換効果 貿易転換効果 → 米国の競争力低下 → 議会への圧力 → 議会から政権への圧力 スポンサーリンク // TPP11への転換 経済規模の観点からはTPPは事実上の日米FTAであった。そのためトランプ政権がTPPから離脱したことは日本にとって大…

政治体制とFTAの帰結

政治体制と意思決定のあり方 55年体制下の政策決定パターン トップダウン型リーダーシップと政治的資源、そしてそれがFTA政策に与える影響 スポンサーリンク // 政治体制と意思決定のあり方 国によって採用されている政治体制は異なる。この相違は通商政策を…

JA全農改革〜改革へ至る選好順位〜

JA全農の自主改革 自ら改革するインセンティブ 今後の行方 JA全農の自主改革 全国農業協同組合連合会(JA全農)の自主改革案が公表されました。 具体的には、 主要肥料銘柄を400から10に集約 中古農機の全国展開 安価な後発農薬を発売 コメの直販を9割にする…

これまでのやり取りが通じない相手が出てきたら〜なぜにトランプ大統領に振り回されるのか?〜

意図をどう正確に誤認させずに伝えるか、それがとても難しい トランプの発言に信憑性を感じるのはなぜ? 意図をどう正確に誤認させずに伝えるか、それがとても難しい 意図をどう伝え、相手がそれを誤認することなく受け取ってくれるかはなかなか難しい問題だ…

メディアの議題設定効果とFTA締結への影響

TPPが頓挫して マスメディアが政策争点に与える影響 メディアと大統領選挙の結果 TPPが頓挫して トランプ大統領が撤退の大統領令に署名したことで、環太平洋パートナーシップ(TPP)が事実上のご破算となってはや2ヶ月。TPPへの賛否はあれど、あれほどまで…